学生課に勤務していたとき、知的には問題がないのに、何度説明しても履修登録が理解できない学生、周りの学生とうまくコミュニケーションが取れない学生がいました。
当時は、高等教育の現場に発達障害・学習障害の知見があまりなく、学生課職員や教員で少ない情報をかき集めてなんとか対応しましたが、彼らが将来の生活や就職先で困らないのか、心残りがありました。
学校法人で長く勤めたので、次は株式会社で、自分が貢献できる仕事があるベンチャーで働きたいと思い、教育やその周辺の業界で転職活動していたときに、デコボコベースに出会いました。
「凸凹が活きる社会を創る。」というビジョンに共感したことももちろんですが、学生課時代に心残りだった領域に関われることは、何かの縁だろうと感じてジョインさせていただきました。
「凸凹が活きる社会」が実現したときには、もしかしたら福祉事業の一部は不要になるかもしれません。
私たちの仕事が、どのように社会に溶け込み、社会保障費を投じなくても、個々人の多様性に個別最適化しながら、同時に社会として全体最適を維持することができるか。
無理難題のようにも思えますが、事業ドメインの知見とテクノロジーの力を借りて、その理想に向かって仕事をしているときにやりがいを感じます。